ある日、突然に夫から家を追い出されて始まった別居生活。
だけど、それは悪いことばかりではありませんでした。
「せっかく前の家の生活に慣れていたのに、子どもが実家での生活に慣れなかったらどうしよう?」
というわたしの心配をよそに、子どもは水を得た魚のように生き生きとしていきました。
夫と別居して子供の夜泣きがやんだ
子どもは1歳を過ぎても朝までぶっ通しで寝てくれることはありませんでした。
「一体いつになったら朝までぐっすり眠れる日が来るんだろう?」
と、毎日目の下にクマを作り続けているわたしは思ったものです。
しかしその日は、今、来ている(笑)
夫と別居を始めたその日から、朝までぐっすり眠れる毎日がやってきました。
なんとあれだけ夜泣きしていた子どもが、20時ごろ就寝すると朝まで1度も起きなくなったのです。
1歳児の夜泣きと早朝覚醒&深夜覚醒に悩んでいた日々
以前、夫と同居していた頃に悩まされていた夜泣きがどんなものだったかというと、子どもの早朝覚醒と深夜覚醒でした。
1歳児の早朝覚醒と夜泣き
夜は20〜21時前には寝るけど、朝4〜5時くらいから起き始めます。
わたしの上によじ登り、顔を遠慮なくぶっ叩き、相手をしないとギャン泣きが始まるので否応なしに起こされることになります。
その度に、お水を飲ませたり横で添い寝をして子どもの相手をし、朝7時前にやっと寝ると、わたしもあと30分くらいの2度寝をする日々でした。
さらに眠りが浅いのか、夜中に何度も「え〜ん」と泣く日も本当に多かったのです。
その声で何度もこちらも目が覚め、子どもに目をやると指を吸いながらモゾモゾしている・・あれ、寝ている??
また、ひどい時は2時間足らずで規則的に泣かれ、抱っこしても何してもギャン泣きし続けました。
・・かなり参った。
1歳児の深夜覚醒と夜泣き
それから子どもは深夜覚醒に移行しました。
こっちの方が、眠りが深い時間帯に起こされるので「マジきちぃ・・」状態でした。
その頃のわたしは0時過ぎまで自営(全然収入になっていなかったけれど)の仕事をしたり、ドラマを観たりして0時半〜2時に寝ていました。
子どもは毎晩1〜3時に泣いて起き、それから2、3時間はおめめパッチリでまったく寝なかったのです。
「あ〜今日もやっと1日が終わった。」と思いながら布団に入ると同時に「えぇ〜ん!!」と子どもが泣き始めることも多く、その度わたしは「こっちが泣きたいわ!(泣)」と心の中で叫びました。
夫はキッチンに布団を敷いて寝ていて、轟音のいびき(牛かよ?)をかき続けいてるし、もし子どもの泣き声が聞こえても手伝いに来るわけがありませんでした。
覚醒した子どもと布団の上で遊んでいるうちにわたしは先に寝落ち、気づいたらカーテン越しにうっすら明るくなっていて子どもは隣で寝息をたてている・・なんてこともざら。
それから重い体(実際に重いんだけど)を引きずりながら自分の布団に移動し、1時間くらい泥のように2度寝をする日々でした。
子どもとは別の布団で寝ていました。
子どもが夜泣きしなくなるとメリットばかり
寝不足による子供の日中のぐずりが激減!
こんな毎日だから、当たり前に子どももわたしも超寝不足でした。
子どものぐずりは午前中が最もひどく、わたし自身も眠たいのでかなりイライラしたものです。
それでも、なかなか昼寝をしてくれなくて苦戦していました。
だいたい、わたしの方が床に突っ伏して先に寝落ちます(笑)
子どもは乳幼児の頃からショートスリーパーだったので、「こんなに睡眠時間が短くて脳の発達に影響ないのだろうか?」と心配になるほどでした。
それが、夫と別居を始めてから子どもが朝まで寝るようになったことで、なんと日中のぐずりも激減したのです!
もちろん、相変わらず午前中はグズグズする時もあるけど長引かななくなりました。
すぐに子どもの気持ちが切り替わって、泣いていても外の景色を見せるとご機嫌になったり、気づいたら別の遊びに夢中になっているのです。
意味のないぐずりが、極端に減りました。
これだけで、わたし自身が意味のないぐずりをエンドレスでされる辛さから解放され、精神的負担がかな〜り軽減したのはいうまでもありません。
10分で終わる寝かしつけ
しかも、毎晩1時間以上かかっていた寝かしつけが10分くらいになりました。
というか、勝手に寝てくれる・・(まじか)。
今までは1時間、寝ないときは2時間の間、子どもはずっとわたしの体によじ登ったり、わたしの顔にストローマグを投げつけたり、わたしが寝落ちそうになると髪の毛をこれでもかというほど引っ張っていました。
ひどいときはストローマグを至近距離から全力で顔面に投打され、失明するかと思ったほど。
日中、できるだけ子どもを外で遊ばせたり児童館に連れて行っても、努力の甲斐はありませんでした。
むしろ、日中の刺激によって激しい夜泣きに反映された気すらします。
毎晩の寝かしつけが本当に「苦」でした。
まさに苦行でした。
「子どもが寝たら仕事しよう!ドラマを見よう!」と思っていても、寝かしつけが終わる頃には「も〜いいや・・何もする気が起きない。」と憔悴。
それから自分の夕飯を食べたり片づけをした後、「やっぱやっとこ・・。」と無理をして作業し、深夜2時ごろに布団に潜り込むと同時に第2ラウンドの“夜泣き”が始まるのでした。
その子どもが今、添い寝するわたしのことを見向きもせずに指を吸いながら自然と眠りにつくのです。
所要時間10分。
わたしの自由時間も増え、もう驚くばかりです。
おかげで以前よりもブログを書けるようになりました。
子供の夜泣きの原因は夫婦不仲だった
今思うと、夫と同居していた時の子どもの夜泣きの原因は、夫婦不仲によるものでした。
以前、こんなことがありました。
久しぶりに髪を切りに行った美容院で眠りこけてしまい、「子供の夜泣きで寝不足で〜・・」と女性の美容師さんに話すと「えっ!もう1歳過ぎてますよね。まだ夜泣きするんですか?」と驚かれたのです。
その時、5歳児の母親でもある美容師さんの驚きようを見たわたしは「やっぱり・・普通は1歳を過ぎると夜泣きってしないのかな。」と不安に思いました。
一般論では、歯が生えるなどの成長過程の際に子供は夜泣きをすると言われています。
「今だけだ」と何度、自分に言い聞かせたか。
でも実際は今だけではありませんでした。
それがずっと、毎日、何ヶ月と続いたのです。
わたし自身すごく疲労困憊していました。
それが別居を始めた日から、明らかに変わった子ども。
きっと、私たち夫婦が激しい口論をし合い、会話もなくなり、関係性の冷え切ったあの家の中で子どもなりに精神的な負担を抱えていたのだと思います。
子どもが生まれてから、親子3人で仲良く過ごした記憶がほとんどありません。
泣く子どもの前で、夫と掴み合いの喧嘩もしていました。
1歳の子どもに対しわたしは(恥ずかしながら)初めて、心の底から申し訳なく思いました。
そして、やっぱり夫と別れることを選んで良かったと思ったのです。