この記事では、シングルマザーであるわたしの実体験に基づいて離婚調停の際に有利に働いたこと(物)を紹介します。
実際に、離婚調停はわたしが優位な立場で終えることが出来ました。
今から離婚を考えている方や離婚調停になりそうな方、真っ最中の方で「離婚調停の流れはわかったけど実際に何をすれば有利になるの?」と思っている方の参考になれば嬉しいです!
個人的には、できることは絶対に準備することをお勧めします!!
なぜなら離婚調停中は唯一、離婚後の生活を決めることができる大切な期間なのです。
やれるだけのことはやって損はありません。
【体験談】離婚調停で有利になれたのはこの5つを準備したから!
1.弁護士を雇う
相手がよほど話の通じる人だといいのですが、そうでない場合は弁護士を雇うことを強くお勧めします。
離婚調停で決めることは今後の人生を左右する内容といっても過言ではありません。
子供を連れたシングルマザーは、どちらかといえば社会的弱者の扱いを受けやすいのが現実です。
そこで、守ってくれるものが「法律」です。
わたしは弁護士の無料電話相談やネット相談をした上で、やはり弁護士が必要だと強く感じ依頼しました。
気になるのは費用ですよね。わたしもそこで迷いました。
ただ、法テラスの制度を利用すればかなり安く弁護士に依頼できます。
相場の半分程度だと弁護士から聞きました。
わたしは30万程度で依頼し、支払いは毎月5,000円から返還することができました。
正直、少しでも離婚調停に不安要素があるなら絶対に弁護士の先生に依頼したほうがいいです。専門家にかなう人はいません。
2.婚姻(同居)中の出来事や夫とのやり取りを記録しておく

これはリアルタイムで記録しなくても、思い出せるうちに紙や携帯にメモしておくとよいです。
離婚調停を始めると、自分の言い分を主張書面にして提出する機会があります。
その際に、入籍した日に遡って今までの経緯を説明する必要があります。
事前にメモをしていないと、詳細を思い出すのは困難だし大事な点を見逃してしまう可能性があります。
わたしはこのブログで同居中の出来事を書いてきたのでそれがかなり役に立ちました。こんな感じです↓

離婚調停の前後は他にも様々な手続きと重なって大変だったりするので、思い出せるうちに同居時の出来事をメモすることをお勧めします!
メモする際のポイントは、「いつ・誰が・どこで・何をしていたか」を明記することです。
特に日時や相手の言動については細かくメモしておきましょう。
LINEや電話の記録も消さずに保存したほうがいいです。
相手との会話は、録音しておくとメモを書く際に細かく言葉を拾えるので役立ちます。
いざとなったら証拠にもなります。
3.夫名義の通帳やキャッシュカードは写メを撮っておく
離婚調停では財産分与を話し合う機会があります。
その際に相手が財産を隠す可能性があります。
相手の銀行名や支店名、口座番号などがあれば強制的に口座の開示を請求できるので写メを撮っておいたほうがいいです。
わたしの場合、夫が隠し口座を作っていましたが夫が風呂に入っているすきに鞄の中を探してキャッシュカードの写メを撮りました。
調停では相手に対して「隠し口座を持っている!」と主張しても、相手が否定すればそれ以上追求できません。
なので、必ず通帳かキャッシュカードの写メあるいはメモは必要です。
4.診断書をとっておく
もし、夫婦関係の崩壊により心身の不調を感じたら診断書を取ることを強くお勧めします。
診断書は医師が書いたものなので、メモや写真よりも決定的な証拠になります。
また「診断書を取るほど身の危険を感じていた」、「既に家庭崩壊していた」という証拠にもなりますし、いざ診断書を出すと相手はひるみます。
わたしは、夫と掴み合いになった際に首を痛めて翌日整形外科で診断書をもらい、夫には一切内密にしました。
離婚調停になったのはその1年後でしたが、すでに1年前から夫婦関係が破綻していたことや夫の行動に身の危険を感じていたことを調停委員にアピールできました。
夫は診断書を見て「丸く収めたい」と180度態度を変えました。
実際、DVでもないのに大袈裟な・・という思いがないわけではありませんでした。
でもいざ離婚になったら必ず役に立ちます。
証拠は多いほうがいいので。
些細なことでも心身に異変を感じたら診断書をとっておきましょう。
5.主張書面は改良しながら何度も提出する
主張書面とは自分の言い分を書いたものです。
よくネットでは、調停委員からの印象が悪くなることもあるので「あまり出さないほうがいい(書きすぎないほうがいい)」と言われています。
逆です。
調停委員はほとんど主張書面を読んでいないからです。
わたしの場合、調停1回目の時に事前に提出した主張書面がほとんど読まれていないことに気づきました。
読めばわかることを繰り返し聞かれ、調停委員が相手の言い分を鵜呑みにして事実と異なる認識をしている箇所が多々ありました。
弁護士にも促され、毎回主張書面を箇条書きにして提出しました。
それにより、自分が主張したいことを調停委員の頭にしっかり植え付けることができました。
調停委員の印象が悪くなるんじゃ・・と思いますよね。
ただ、毎回こちらが口頭で主張する内容を調停委員は聞きながら書き留めるので、やはり理解度に限界があります。
全部拾えてないんですね。
しかも次の調停の際には忘れています。
なので調停委員を手助けするつもりで、ワードで箇条書きや証拠写真などを入れて見せながら話を進めると、調停委員もこちらの話だけに集中できるので楽なようでした。
ちなみに主張書面は何度提出しても、一番初めの主張と一貫したものを作ります。
その都度わかりやすく、前回の調停を踏まえた上での意見や証拠を箇条書きにし、それをもとに調停を進めると上手くいきます。
6.子供の性格や特徴をまとめた資料を提出する

子供の親権や面会交流で争う場合は有効です。
例えば面会交流で相手と子供を会わせたくない事情があったとしても、調停委員に「感情的になっている」と思われて意見をスルーされることがあります。
わたしの場合、相手と子供を会わせたくない理由を箇条書き(時間的に難しい、子供が相手に懐いていない、連れ去りの危険性など)にして書面を提出しましたが、「相手にも面会交流の権利がある」と調停委員から相手にされませんでした。
そこで、調停委員に子供がHSC(highly sensitive child ひといちばい敏感な子)であることを説明してHSCについて書かれた本を見せました。
また、自分が面会交流について正しい知識を持っているとアピールするために面会交流のリーフレットを持っていき、面会交流について勉強していることを伝えました。
すると調停委員の態度はガラッと変わり、面会交流の頻度は相手が要求してきた「月2〜3回」から「子供の成長に応じて写真を送り合うところから段階的に進めていく」方法へと変わり嬉しい結果となりました。
やっぱり調停委員を味方につけるのは大事ですね・・。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ぶっちゃけると、離婚調停になる前にもっとやっておけばよかった!と思うことは他にもあります(夫に子供の通帳を取られたので、日頃から夫にわからない場所に置くべきだった等)。
ただ、離婚ってある日突然準備なしに否応なくくるものじゃないですか・・
ちなみにわたしは、ある日突然家を追い出されてそのまま別居→離婚調停に至りました。

事前に日程がわかっていれば対処できたのに!と思うこともあります。
が、それでも最低限今日お伝えした内容があれば離婚調停で優位に働くことができました。
子供を抱えて親権や養育費をもらいたい場合は弁護士は必須です!
多少お金がかかっても後から回収すればいいので、これから続く子供との将来を優先的に考えたほうがはるかに有益ですよ!
また、離婚調停は孤独な戦いでもあります。
弁護士を雇って心の負担を軽くすることも、今後の生活を前向きに始める準備をするために必要なことでした。